福岡発のディープテックスタートアップFAERO航空宇宙分野の設計・シミュレーションの効率化を目指し事業開始

2026年10月15日
ディープテック・スタートアップのFAERO株式会社は、航空宇宙システムの設計・シミュレーション向け次世代プラットフォーム「NEXUS」を発表しました。開発期間およびコストの最大25%削減を目指します。

FUKUOKA, JAPAN — 航空宇宙分野における設計・シミュレーションの高度化と高速化に取り組む福岡発のディープテック・スタートアップ、FAERO(フェアロ)株式会社は、2026年10月15日、本格的な事業展開を開始するとともに、航空宇宙システム向け次世代設計・シミュレーションプラットフォーム「NEXUS(ネクサス)」を発表しました。同社は、設計・開発プロセスの効率化を通じて、開発期間およびコストの最大25%削減を目指しています。創業メンバーは、ハビエル・ピドト、浜田美智子、小川秀朗博士の3名です。

「5年前、私が初めてシミュレーションに取り組んだ頃は、計算負荷が大きく、コンピューターが頻繁にクラッシュしていました。そのため、データ収集に貴重な時間を費やしていました。その後、同様の課題が大規模な研究機関や企業でも、さらに大きな規模で存在していること、そして現在に至るまで十分に解決されていないことに気づきました。私が解決したいのは、まさにこの課題です」と、FAERO共同創業者のハビエル・ピドトは語っています。

FAEROの中核技術である「NEXUS」は、航空宇宙分野における高度な設計・シミュレーションを実現するために開発された次世代プラットフォームです。設計空間の高度な探索、シミュレーションの高速化、自動最適化という3つの主要機能を統合し、一連のワークフローとして提供します。

NEXUSでは、エンジニアが基準となる設計案を1つ用意するだけで、「Run」ボタンをクリックすることにより、1,000通りを超える設計バリエーションを評価できます。さらに、プラットフォームが有望な設計案を自動的に特定し、最適化を支援します。これにより、航空宇宙分野における開発期間およびコストの最大25%削減を目指します。

NEXUSは、FAERO共同創業者の小川秀朗博士が開発した「Ogawa Nexus」プラットフォームの技術を基盤としています。同プラットフォームには、ディープラーニング、メタモデリング、グローバル最適化などの先進技術が統合されており、関連技術については査読付き学術論文を通じた検証も行われています。FAEROは、これらの技術的基盤を活用し、高度な設計・シミュレーション機能の実現を目指しています。

FAEROは、企業向けソフトウェア・アズ・ア・サービス(B2B SaaS)モデルを採用しています。まずは航空宇宙産業を主要なターゲット市場とし、将来的には自動車工学、構造設計、再生可能エネルギーなどの分野への展開を目指しています。また、日本市場を足掛かりとして、海外市場への進出も視野に入れています。

FAERO共同創業者の浜田美智子は、次のように述べています。

「日本は、限られた資源の中でも技術革新を成し遂げ、世界的な評価を築いてきました。FAEROもまた、限られたリソースからスタートした企業です。だからこそ、私たちは高い目標を掲げ、技術面・事業面の両方で意義あるインパクトを生み出すことを目指しています。また、スタートアップとしてさまざまな制約がある中でも、私が大切にしてきた信念があります。それは、『Never say can't(できないと言わない)』ということです。」

Pidot Javier
ハビエル ぴどと
FAERO Co-Founder
Michiko Hamada
浜田 美智子
FAERO Co-Founder
Hideaki Ogawa
小川 秀明
FAERO Co-Founder

FAEROの創業メンバー

FAEROは、航空宇宙工学、科学研究、事業開発など、幅広い分野における専門性と経験を結集したチームです。

‍ハビエル ピドト — 共同創業者
ハビエル・ピドトは、九州大学大学院で航空宇宙工学の修士号を取得した航空宇宙エンジニアです。教育者、サイエンスコミュニケーター、音楽家としての経験も持ち、リーダーシップと創造力を強みとしています。FAEROでは、会社のビジョンの策定、技術開発、事業成長戦略の推進を担っています。

‍浜田 美智子 — 共同創業者
浜田美智子は、約30年にわたるビジネス経験を持つ実業家です。スタートアップ支援拠点のItoStar株式会社および旅行会社の旅ネットジャパン西都株式会社を創業し、事業運営と経営管理に関する豊富な知見を有しています。FAEROでは、その経験と専門性を生かし、事業開発と企業の成長を主導しています。

‍小川 秀朗 — 共同創業者
小川秀朗博士は、30年以上にわたる研究経験を持つ航空宇宙分野の研究者です。東京大学、米国スタンフォード大学、英国ケンブリッジ大学で大学院課程を修め、現在は英国オックスフォード大学の客員教授を務めるとともに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)にも所属しています。FAEROでは、同社の中核技術の開発を先導しました。

創業メンバー3名は、それぞれの技術的専門性と起業・経営の経験を融合させ、設計およびシミュレーションのさらなる効率化というFAEROのビジョンの実現を目指しています。

共同プロジェクトおよび投資パートナーを募集

FAEROは、航空宇宙機器メーカー、エンジニアリング企業、研究機関との連携を通じて事業基盤を拡大するとともに、同社の技術のさらなる検証を進めていきます。こうしたパートナーシップを通じて、産業界のニーズに応えながら、技術の実用化を推進します。

また、技術開発の加速と事業の拡大に向け、日本国内外のベンチャーキャピタル(VC)や戦略的投資家との連携も進めています。資本金2,200万円での事業開始を受け、FAEROは今後、プラットフォームの継続的な開発、技術検証、事業成長を支えるシード資金調達ラウンドの準備を進めていきます。


メディア・事業に関するお問い合わせ

FAEROは、同社の技術や今後の事業展開に関心をお持ちの航空宇宙関連企業、研究機関、実証プロジェクトの協業候補、投資家、報道関係者からのお問い合わせを歓迎しています。
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お問い合わせ先:info@faero@jp

FAERO株式会社
航空宇宙設計・シミュレーションの未来を切り拓く。